2025年6月14日 星期六

駄菓子屋のばあちゃんの歌

長い影を引き連れて
ゴム草履パタパタ鳴らして
駄菓子屋までの一本道
息切らして走った
汗を拭うのも忘れて
アイスに夢中でかぶりついて
俺たちは世界の真ん中で
わけもなく笑った

駄菓子屋のばあちゃんはいつも
悪ガキどもとしかりつけては
皺だらけの顔くしゃくしゃにして
微笑み包んでくれた

そして今
いかないように 出さないように
ばあちゃんの笑顔を思い出して
果てないように フィニらぬように
ばあちゃんのがんばれって声を思い出して

いかないように 出さないように
この手をばあちゃんの手だと思って
果てないように フィニらぬように
ばあちゃんの入れ歯を思い出して
飛ばさぬように 漏らさぬように
ばあちゃんのつっかけを思い出して
抜かないように シャセーらぬように
ばあちゃんの伸びきった干し柿思い出して
あの日のように麩菓子を握りしめて

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